薬剤師になりたい!
「秋バテ」ってなに?
●秋バテとは
夏バテで体力が低下した状態から抜けきれないまま、急な気温や気圧の変化で生じる体の不調のこと。
夏の暑さによる体調不良を夏バテと言いますが、近年は、夏の暑さが厳しくなって、9月が過ぎても残暑が
続いています。その後一気に気温が下がり冬に向かうことで、秋バテの症状が深刻化しています。
●秋バテの原因
「自律神経の乱れ」が大きな原因です。
①最低気温と最高気温の差
②前日との気温差
③室内外の寒暖差
の3つをトリプル寒暖差と呼びますが、これらにより自律神経が乱れ、体調を崩してしまいます。
秋雨前線の停滞や台風により気圧が変動しやすい状況も、自律神経の不調につながると言われています。
●秋バテの症状
症状としては、だるさやめまい、頭痛のほか、胃もたれや食欲不振などです。
夏の気持ちが抜けないまま、ついつい体を冷やすものを食べすぎてしまうということにも注意が必要です。
●対策!
①生活習慣
自律神経のバランスを整えるためには、規則的な食事と睡眠が大切です。
1日3食決まった時間にとり、早寝早起きの習慣をつけましょう。
②体温維持
身体を冷やさない工夫も必要です。ぬるめのお湯に浸かってゆっくり体を温めることが効果的です。
また、外出する際は1枚羽織ものを持って出かけ、自分で調整ができるようにしましょう。
●おすすめの食材!
旬のものを食事に取り入れましょう。食材それぞれに旬の時期があり、その時期のものは栄養価が高く美味しいです。夏の食材は水分が多く体を冷やしますが、秋~冬の食材は熱を蓄える食材が多いです。秋の旬は、キノコ類やイモ類、また、にんじんやごぼう等の根菜類や、サンマ、鮭、鯖などの魚類です。魚は脂がのっていておいしいですよ。
●おすすめレシピ
▼キノコと秋鮭のホイル包み焼き
フライパンで簡単に出来ますし、キノコだけでなく、お好きな野菜を入れてください。
キノコ・・・ビタミンB群やビタミンD、カリウムなどビタミン豊富!
特にビタミンB群には、栄養素の代謝を助けるとともに、神経を正常に保ち、
健康維持を助ける働きがあり、疲労回復を促します。
秋鮭・・・・油に溶け出す性質のアスタキサンチンやビタミンD、Eが含まれているので、
バターをのせて、ポン酢やお醤油で食べるといいですよ。
▼さつまいもの豚汁
寒くなってくる季節なので、体の温まる豚汁をおすすめします。
豚肉、にんじん、ゴボウに加え、さつまいもを一緒に入れてください。
さつまいも・・・エネルギー源となる糖質が豊富です。その他に食物繊維やビタミンCが含まれます。
ビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、さつまいもの場合でんぷんに守られているため
比較的、熱に強いことがわかっています。
茹でると低GI食品(血糖値が上がりにくい食品)になるので、ダイエットにも向いています。
ゴボウ・・・・・・食物繊維はお通じの改善、豚肉のビタミンB1は美肌に効果的です。
1日3食しっかり食べて、良い睡眠をとり、秋冬の寒暖差に負けない身体づくりをしましょう!